「フラグタイム」という百合漫画について

フラグタイム | Champion タップ!
http://tap.akitashoten.co.jp/comics/fragtime


単行本を読むことも無さそうなので、読書メーターには感想書けそうにありません。ですのでブログに書きます。

1~8話と読みましたが、個人的には満足できませんでした。以下、その理由を書いていきます。


まず思ったのが「男性向けのラブコメの主人公をそのまま女の子にした感じ」といったことでした。サイトを読むと前作が男性向けラブコメだったそうなので、そっち方面の漫画の方がやっぱり得意なのかなとか思いました。

基本的に私はストレートな感じの男性向けのラブコメとかはあまり読まないので、その時点でこの漫画はあまり好きになれなかったのですが、百合漫画としては特に抜け落ちている点があるかと思います。それは主人公のセクシャリティがはっきりしないということです。

一応あらすじだけですと、主人公は…

・ホモセクシャルである
・バイセクシャルである
・エスみたいなものを感じるタイプである
クエスチョニングである

これらのどれかではないかと思います。しかし、残念ながらこの漫画には、性的なアプローチを予感させながらもこれらのどれかであるという意図みたいなものが一切感じられません。「フラグタイム」という漫画は読者との間に「未経験の時にこういう手慣れた感じの女の子と、あやしい感じになりたいよね」という暗黙の了解の上でしか成り立たないのです。


そういったわけで、おそらく男性などですとすんなり入っていけるんじゃないかとは思いましたが、個人的には楽しむことができませんでした。(了)




(2014年3月11日追記)
単行本発売を機に企画が催されました。

フラグタイム(1) (少年チャンピオン・コミックス・タップ!) [コミック] / さと (著); 秋田書店 (刊)

コミックナタリー - [Power Push] 「フラグタイム」特集、さと×橘田いずみの百合エイター対談

読んでみましたけど、ぶっちゃけ失敗じゃないですか?これ。

一言で内容を言いますと、「百合大好き!」な声優橘田いずみさんの話を「はじめての百合漫画です!」な漫画家さと先生が聞くという感じでした。

「女の子だって他の女の子がどういうパンツ履いてるか、気になるじゃないですか」(上記リンク先対談より引用。以下同じ)という問いかけに「え、あ、はい……、そうですね(笑)」と何故か流しにかかったり、百乃モト先生をよく知らない感じだったり、自分の口から「禁断の感じというか、背徳感があるのがいい」という百合好きの間で嫌われ気味な文言を出したり、これからも百合マンガ描いてくださいというフリに「百合マンガで食べていければ描き続けたいですけど(笑)」とムダに正直なことを言ったり。

まあ百合漫画に詳しい人が必ずしも百合漫画を成功させるとは限らないもんですが、「フラグタイム」作者の先生のトーンは必ずしも色濃いものではないと思いました。

一つ心配なのは、twitterなんか見てると「フラグタイム」愛読者さんたちは「ガチの同性愛もの」と見ている人が多いようなので、そういった読者さんの期待に応えられるのかどうか心配になってくるところです。



(2014年3月22日追記)

同じ人なのかどうかよくわかりませんが、コミックス発売後に検索でいらっしゃる方が妙に絶えないのですが、なんなんだろう…?

(ちなみに本ブログはあまりにもコメントがなくて寂しいので、コメント欄は閉じてしまいました。何かあればメールとかtwitterとかにお願いします。)


(2014年5月15日追記)

この記事を読み返したら「8話まで読んだ」とか書いてありますね。今回の追記は第13話分までです。

気がついたら恋愛感情で固めている感じですが、まあそのあたりは非百合雑誌での連載百合漫画においてよくあるパターンな気がします。(具体的には思い出せませんので、適当です。)

さてさて、申し訳ありませんが、ここにきて村上さんのキャラが全く好きになれません。一言で言うと「自分を知って欲しければ、ちゃんとアピールしなさい」とか思いました。

勝手な想像で述べますと、彼女なりに悩みを抱えているクールキャラっていうのが狙いなんじゃないかと受け取りましたが、ここまで来るとお姫様基質の勝手な人です。「私は皆に黙って従ってるだけなのに、こんなこと言われちゃって可哀想でしょ!?誰も本当の私を知ろうとしなくてひどいでしょ!!」言われても、うーん…。共感できない…。

これは私のプロフィールに起因しているからなのかわかりませんが、ヒロインキャラクターについては、「言動に共感できる」か「こういう人いるよね」かのどちらかに落ち着かないと、私にとって非常に苦手なキャラクターになります。本ブログで“萌えアニメ”の話題があまり出てこない理由はそれが大きいです。残念ながら“村上さん”はその範疇に入ってしまいました。


ついでに書きますと、私はここまでヒロインキャラクターの内面を隠す漫画を読んだ記憶がございません。…と、思いましたが、一冊だけありました。









ブルーフレンド 1 (りぼんマスコットコミックス) [コミック] / えばん ふみ (著); 集英社 (刊)

なるほど、『ブルーフレンド』の主人公が根暗版と思えば、私の理解が深まるかもしれません。もっとも「フラグタイム」は内面秘密×根暗という相性の悪い組み合わせっていう気がしますけど。






(2014年9月26日追記)(最終回)

ということで連載終了しました。2巻完結という形になるみたいですが、2巻発売に関して何かコメントすることはないと思います。

とりあえずこれまでの自分の感想を読み返して総括すると、これといってビックリ!する展開もなく、(好きな方には申し訳ありませんが)はっきり言ってしまうとイマイチにしか感じられなかったかなあと。

全体のあらすじとしては少女漫画だったら全17話も使わずにまとめている内容ですし、エロ要素は男性向けコミックのノリを感じて私としては疎外感がありましたし、何よりセクハラ教師にこれといったお咎め無しなのも好きじゃなかったかなあ。

レビュー見てたら「SF設定の意味が希薄」みたいなことが書いてあったのですが、確かに存在が弱すぎるというか、能力が消えたことの理由もよくわからないままで、中途半端といえば中途半端だったかもしれません。

連載漫画というのは問題発生→解決→問題発生→解決…のループが王道だとは思うのですが、「フラグタイム」に関してはそういった要素も弱く、かといって胸がすくような物も乏しく、一漫画作品としては賞賛しにくいのは確かでした。

百合漫画としては、「他にも良い作品が多数あるなかであえてこの作品を推す」とまでは行かず、格別に心に響く物はありませんでした。まあ男性向け作品が好きな方で、その中の百合好きの方にはおすすめしておきます。



(2014年10月8日追記)
一時期この記事のアクセス数が急上昇してビックリしたので、それに関する補足です。

おそらく下記のツイートを見て「フラグタイム」について検索した方が多かったみたいです。




百合漫画に関する情報は妙に扇情的な部分ばかりをとりあげる人をよく見るのですが、この情報に対して注意書き的に記しておくと…

・エロ要素はそこまで多くない

・時間停止設定も掘り下げが無い


という点にはご留意した方がよろしいかと思います。


また、連載中の好意的な読者の方のコメントを見ていたら、新しい話が追加される度に「話がなかなか進まない」と述べていたことも記しておきます。

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posted by おとなり at 21:59TrackBack(0)百合日記

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