『私の世界を構成する塵のような何か。』(天野しゅにんた)全3巻をまとめたレビュー

私の世界を構成する塵のような何か。: 1 (百合姫コミックス) -

私の世界を構成する塵のような何か。: 2 (百合姫コミックス) -

私の世界を構成する塵のような何か。: 3 (百合姫コミックス) -


初期あたりの『湯けむりサンクチュアリ』などと比べると、ようやく天野先生のポテンシャルとメインテーマとが揃った感じがしました。


他所様の百合作品レビューブログなどを見てますと、「幼児性や貞淑さを強調した美少女キャラ系」が人気なのをよく感じたりしますが、(天野先生の作品がだいたいそうであるように)そういった美少女キャラ系作品とは対極的な作品であるのは間違いありません。本作品に関しては特にそのあたりが上手にできていて良かったです。

ただ、最後まで読んで、それから1ヶ月ほど時間を空けて思い返すと、きれいに完結したはずなのに、どうもスッキリした物が私の心の中にありませんでした。全体としてはキャラクター同士の絡みがグループごとになりがちなのが残念な感じで、もしもより感情的な感想を書くのであれば各エピソードごとに触れていった方が楽しく書けるという思いがします。

また、作風として「この話が終わった後、皆別れちゃう気がしなくもない」という感慨も正直なところで、読者感情としては締め方がやはり物足らない。以前読んだ『パパイヤ軍団』は「それから時が経ち、キャラクター達はこんな家庭を作りました」みたいな締め方だったんですが、こうして思い返すとあれが一番安心するやり方だったんだなあと思いました。(いや、「私の世界を構成する~」に全く無いわけじゃありませんけど。)

パパイヤ軍団★(1) -
これね。


と、そんな感じでかなり手厳しい感じになっちゃいましたが、「大人の女性読者向けで百合!」という観点では好評価に値しますし、作品作りの手慣れた感、中規模なボリュームと、見事な点は多かったと思った次第であります。了

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posted by おとなり at 23:52TrackBack(0)百合日記

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