「アデル、ブルーは熱い色」+『ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude』



原作本→映画の順番だったのですが、まあ映画がなかったら原作も読むことはなかったよねということで、映画カテゴリとして扱います。


ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude -
ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude -

フランス出身でレズビアンである著者による作品で、漫画に近いため特に読むのは難しくありません。内容は娯楽的ではなく生々しい情景を描いていくというタイプですので、例えば萌え漫画ばかり読んでる方にはおすすめしません。

さて、差別の描写や、同性愛特有の悩みと解決など、興味深い部分は多かったのですが、リアルすぎるために魅力に欠けてしまうヒロインや、いきなり時間が飛んでからの死にオチなど、どうかなあという点も少々。ちなみにこの作品は冒頭でヒロインの死後から始まる物語なのですが、終わってみてその効果が弱かったのも残念というかなんというか。

ところで、日本でこういう作品を創る場合は、差別描写はどう持ってくればいいか、少し気になるところでした。同性愛は病気だと罵るのは、果たしてフィクション上において日本だと自然か否か。(※別に「日本には同性愛差別がない」とか、そう言いたいわけではございません。)



さて、映画。

アデル、ブルーは熱い色 [DVD] -
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なんと、作品時間が約2時間50分でした。な、長いよ…。

あと、私が借りたDVDですと、音声吹き替えが存在せず、字幕のみでした。大抵私は字幕で観るので個人的には問題ないのですが、目が弱い方は「字幕だときつい」と見聞きするので、その点どうぞご注意を。

で、原作を読んだ上での感想。前半はだいたい原作通りのものの、後半あたりはオリジナル部分が強く、なおかつLGBT要素目当てだと凡作感が拭えず、まあガッカリでした。ただ、同性愛にあまり興味のない人が観ると、こういうシナリオの方がいいんだろうなとは思いました。

相違点としてはラストが違うっていうのが一番大きいのかもしれませんが、個人的に特に違うと感じられたのが、レズビアンを露見してしまった主人公が親から追い出されるシーンが映画ではサクッと削除されていたことです。この点を削除したあたり、映画側ではやりたいことが原作と少々違うのかなと感じました。

原作だと自身の同性愛に悩む主人公の姿とか、マイノリティー特有の問題をもっと描いてもいたのですが、映画ではその部分を弱めたのは否めず。レズビアンをただ単にセンセーショナル的な捉え方におさめていたのなら、まあ残念ではあります。

そういったわけで、シナリオに関しては不満が多かったのですが、映像としては生活感を切り取るスタイルで、野暮なBGMも流れず、楽しめました。ただ、3時間近いのはさすがに長かったですけど…。

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posted by おとなり at 19:56TrackBack(0)映画

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