「ヘテロ」って何? 他、百合初心者さん向け、用語解説

以前「ヘテロ展開から始まって百合に収束する百合作品リスト」という記事を公開していたのですが、あまりにも時代を先走りすぎた感が否めなかったので非公開にしました。そもそも「ヘテロって何?」という人までいたのです。先走りすぎて誰もいないのであれば仕方ありません。

というわけで、簡単な百合用語解説です。あくまでサブカル(漫画やアニメ等の文化)として、これから百合を楽しみたい方向けですので、学術的な用語解説ではないことをご理解ください。


・エス

女性同士の、簡単に説明しきれないような深い関係(意味深)。近現代ぐらいに流行した文化なので、相当詳しい人でないと知りません。逆に言うと、知らなくても特別困りません。「歴史レベルで百合を知りたい!」となったら、手を伸ばしてみればよいと思います。


・GL

ガールズラブ。誰が言い出したか、女性同性愛物の通称。特に「百合と言わずにGLと言わないとダメ!」みたいなことは一切ありません。今のところは「百合」と言った方が通じやすいと思います。


・タチ

同性カップルの、主に性交渉時におけるリード役。よくわからない人は「同性カップルで男役を担当する側」とイメージしてください。対義語は「ネコ」。


・~~厨

元は「中学生坊主」→「中坊」→「厨房」という流れで出来たネットスラング。特定のジャンルに対して偏執的であり、他者を否定・攻撃する発言も辞さないタイプが侮蔑的にこう呼ばれています。ハッキリ言って望ましい表現ではないので、使わないようにしてください。


・TS

transsexual(トランスセクシャル)を略したもの。専門的にトランスセクシャルは複雑な意味を持ちますが、サブカルでいう「TS」は単に「男性が女性に変わること」だけを意味するケースが、現状ではほとんどです。(「女性から男性に変化」の要素を排除し、「TSF」と表現する人も多いです。)TS自体はメジャーとは言いがたいものの、一定のファンはおります。百合好きの間で好む人はそこまで多くはないです。(いるにはいる)


・ノンケ

「その気がない」から生み出された、異性愛者の通称。同性愛者間で生み出された俗語なので、百合界での使用頻度はかなり低いですが、たまに使う人も見ます。


・ネコ

タチの反対側。性交渉時に受け身になること、またはそれを属性として持つ人。「タチ」の解説も参照してください。


・バイ

bisexual(バイセクシャル)の略称。女性も男性も、両方とも好きになる・なれる人。


・表紙詐欺

「本の表紙を見ると百合物に見えるが、中身は真逆の男女接触的内容だった」というアクシデントを訴える人が非常に多く、百合コミュニティ内の定番になってしまったワード。「百合百合詐欺」とも。特にカメラ目線を用いた表現が常習犯手口のように扱われておりますが、必ずしもそのような表現が百合ではないことを表しているわけではありません。


・フェムタチ

「女!」っていう感じのファッションをしていて、なおかつ交際時にはタチになる女性。


・ふたなり

女性に男性器を生やす創作上の表現。基本的にアダルト作品でしか見ません。


・ヘテロ

百合界隈においては、男女の恋愛、男女の性交渉を指し示す用語。heterosexual(ヘテロセクシャル)が本来の言葉。sexual(セクシャル)は「性」。heteroは「異なる」という意味。対して、homosexual(ホモセクシャル)のhomoが「単一」を意味して、同性愛を指します。


・ボイ

ボーイッシュの略称。百合界隈ではあまり見ることはありませんが、もしかすると出くわすかもしれません。


・リバ

タチ・ネコを決めずお互いが両方の役割をする同性カップル、もしくはそういう関係を理想とする人。


・レズ

レズビアン、すなわち女性同性愛者の通称。当事者間でバンバン使用されていますが、蔑称とみなす向きもあり、少なくとも公の場で使ったりするのは控えた方が望ましい表現です。しいて言えば、乱暴な表現。



備考

・男の娘

「おとこのこ」と読みます。一般的に、女性の見た目をベースにした男性、もしくは性別そのものを曖昧にした女性的な人物を指し、第三の性として嗜好されている存在。興味ない方にはわかりにくいですが女装とはまた別のジャンルです。女性と男の娘とのカップリングを「百合」として扱おうと主張する人もおりますが、それに反発する人は極めて多く、現状では百合コミュニティ内において非百合扱いを総意として見ていいかと思います。


・ヤンデレ

特に同性愛に限らないけど、知っておいて損はないキャラクター属性。「独占的な恋愛感情で、その気持ちに狂気までをも抱いている」というのが一般的解釈なものの、元が学術用語ではないので、明確な決まりはないです。「このキャラもヤンデレキャラなの?」という場合もありますが、あくまで解釈次第でいろいろです。(「ヤンデレ」は最初軽い気持ちで本項に入れておりましたが、予想以上にこのページにアクセスがあったので、備考に移しました。)


・夢女子

自分自身を中心としてキャラクターを愛するタイプの女性。元々「“夢小説”を書く人」というところからの派生かと思いますが、詳しくは別サイト等を参照してください。(参考:ドリーム小説 - Wikipedia

こういった分類は、男性にはあまり見られない(とりあえず私には見聞きした記憶がありません。)現象ですが、何よりポイントになるのは「自分が♀だからといって、自分視点で女性キャラクターとの関係を妄想するのは、百合とは違う」という観点が発生することです。そのため、「キャラクターと自分との関係を楽しむ人」を【夢女子】、それを意識して「あくまでキャラクター同士の関係を楽しむ人」を【百合女子】と表すことがあります。

なお、「百合女子」は用語として確立しているのどうかと言われると、夢女子との対比で使われる以外で出くわすこともそうそう無いのが現状のため、この百合用語解説には正式に入れておりません。単にレズビアンであることを説明するために使う人も、いるかもしれないです。


・(BLにおける)百合

受け男性キャラクター同士のカップリング。BL(ボーイズラブ。女性が男性同士のカップリングを楽しむ文化)界では、「受け」を女性役として扱う傾向が、百合界のカップル表現方法と比べて非常に強く、相手役を設定しなくても「このキャラは受け」と言う人があまり珍しくありません。そういった事情があり、【受け×受け=百合】と表現することがよくあります。この業界にはこの業界なりに抱える問題がありますので、決して領域侵犯のためにそう呼んでいるわけではないのをご理解ください。



終わりに

百合はあくまで「感じるもの」であり、機械的に「これは百合」「これは違う」と振り分けるものではありません。好きな作品を自由に楽しみましょう。

dousei_wedding_women_s.png
(画像:いらすとやさん)

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